天使はこの世界では生きにくい。
そうなんだね。
胸の奥をしぼられるような読後感。
自ら命を断った弟との濃密な時間の記憶。
それは音楽であり、言語であり、絵画であり…。
兄弟を繋ぐ秘密の糸。
それが紡ぎ出す物語は著者の魂の咆哮であり、再生への旅路でもあります。
忘れてしまった大切なものを一つずつ拾い集めていくような読書体験でした。
「きみは金色の雨になる」 ★
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by kamakurasea
| 2010-11-03 23:02
| 本