★「喋々喃々」
「食堂かたつむり」で食と心を大胆に繋いでみせた小川糸さんの第2作。
実名をあげた「美味しいもの」とそれらにからむ人情設定。
場面ごとに登場する「美味しいもの」を、読み手は主人公の心情ごと味わうことになります。
また、「食堂かたつむり」で使われた手紙の妙味が、今回も意外な仕掛けで現れます。
伝えること。
感じる事。
思いやる事。
その大切さを思い出させてくれる小説です。
ちょっとほっとしたいときにどうぞ。
「喋々喃々」★
by kamakurasea
| 2010-11-23 19:50
| 本