★「店じまい」
あって当たり前だったお店を訪れて、そこが閉店していたことを知る。
あのおばちゃんに挨拶をしておけばよかったな…。
淡い悔恨と喪失感。
日常の細やかな記憶でつむぐ27編の思い出。
石田千という人の文章には匂いがあります。
おでんとか煮豆とかワンタンとかの匂いです。
その匂いとともに切なさのカケラがちらりと見え隠れするのです。
そして、〆の一文にいつもやられます。
あとがきもぜひごらんください。
「店じまい」★
by kamakurasea
| 2010-08-23 22:01
| 本