Musée du Louvre
ルーブル美術館は水曜日と金曜日に夜間開館を行っています(夜6時〜10時まで)。
ガイドブックの「並ばずにゆっくり見れる」という甘い誘惑にのってしまった母は、息子に迷惑をかけつつ数々の作品の前を駆け抜けたのでありました。
美術館で用意されている日本語のパンフレットはあまりにもシンプル(不親切)。
あらかじめ持参しておいたガイドブックをあてに、かつて訪れたことのある息子をこきつかって、母はわがままを言い通しました。
けれども、「モナリザは怖いから見ない」というわがままだけは却下。
閉館前で4〜5人しか人のいないモナリザの絵の前で「こんなこと珍しいんだよ」と微笑む息子に、それでも母は「怖い」のひとこと。
かわいくない母でした。
お互いに深く感動したのは「民衆を率いる自由の女神」。
しかし、瞳を輝かせて「こんな女性になりたい」とつぶやく母に、息子はまたもや落胆したことでしょう。
閉館間際にたどりついたミロのビーナスはほぼ独占状態。
一際ぜいたくな鑑賞になりました。
何故こんなに駆け巡ったのかというと、「改装中」で通れない場所があったからでした。
ルーブル美術館をお訪ねになる際にはぜひ親切丁寧な(本当にすばらしい!)HPで細かい事もチェックしてお出かけになることを心からお勧めします。
その夜は日本から持って来た湿布薬を脚にはりまくった二人。
きっと翌日のベッド係の人は、その匂いに驚いたにちがいありません。
でも、ルーブルには湿布薬が必須でございます。
美しいものとは獲得するもの。
それを体感した一夜でした。
Musée du Louvre ●
by kamakurasea
| 2010-10-21 00:58
| フランス